希望の唄

生活が一変してから、

今日で1ヶ月が経過しました。

簡単に振り返っておきたいと思います。


内視鏡検査により、

父の内臓に異常が見つかり、

週を跨ぐ形で調べて頂いた結果、

癌だと告げられてしまったんですよね。


その時点で既に転移も認められており、

余命が云々という話題にまで及びました。

凄まじいショックとハンパないダメージを、

力ない笑顔で誤魔化し合った記憶があります。


4日間の営業期間を利用しつつ、

休業の案内やお詫びをさせて頂き、

直後の連休は準備に充てて過ごしました。

襲い来る不安や恐怖、寂しさなどの感情も、

3人で話し合い、時に涙ぐんだりしながら、

どうにか紛らせ、和らげられていたはずです。


父は連休明けと共に入院し、

絶食と点滴の措置が取られました。

母と2人の暮らしにも違和感しかなく、

心細さを覚えては、互いに慰め合うばかり…。

何しろ、ずっと3人だけで生きてきましたから。


それでも連日の見舞いは楽しみで、

何とも言えない感覚を味わいつつも、

軽口を叩いて笑い合えるのが喜ばしく、

この時間が続いてほしいとさえ願うほど…。

とにかく不思議でしかない日々を送りました。


手術は今月1日の午後、

開始時刻が遅れたのもあり、

待機する間も余計に長く思われ…。

先生方を信じ、祈り続けるコト数時間、

笑顔で出てこられた先生の表情に安堵し、

「成功」の一言を受けて礼を述べるばかり。

主たる病巣は全て切除できたとの朗報でした。

宵闇に包まれた帰り道が華やいで見えたのも、

嬉しい記憶の1つとなったのは間違いないです。


術後の経過は頗る良好だったようで、

日毎に表情も明るくなっていきました。

慎重を期しながら診て頂けたのも有難く、

病院での想い出も概ね楽しいものばかり。

これまた奇妙な感じではありますけどねぇ。


半月余りを経た昨日、

父は無事に退院してきました。

温度差や環境の変化に戸惑いつつも、

久々の我が家で存分に寛いでいるようです。

やっと元通りになった感覚かもしれません。


暮れから年明けを目処に、

また新たな治療が始められます。

どんな経過を辿るかはわかりません。

今度も信じて見守るしかないでしょう。


ただ、ひたすらに希望を持ち続けるのみです。


by marooon8 | 2014-12-13 20:32 | ワタクシごと

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